優 し い 手   


後悔してもしきれない(2)

「お世話になりました。」
唯菜は悠里の母にお礼を言いながら、車を降りた。
手を振る悠里を乗せた自動車が遠ざかっていくのを見送ってから、唯菜はマンションのエントランスへ入った。
門限の時間は過ぎていたが、先に電話をしておいたせいか、帰宅した唯菜を迎える母の機嫌はよかった。
「送ってもらったお礼ちゃんと言った?」
「言ったよ。」
子供じゃないんだから、と反論しそうになったが、せっかくの上機嫌を壊したくなかった唯菜は、素直に答えを返すと、着替えるために自分の部屋へと向かった。唯菜の母が心配性であることをよく知る悠里の母が気を利かせて、遅くまで娘が引き留めてごめんなさい、と直接母に謝ってくれた上、帰り道は車で送ってくれたのだ。
食事が始まると、母は英数クラスのことを話し始めた。
「福永さん、唯菜が英数に入ってないって言ったらびっくりしてたわよ。やっぱり唯菜も3年になったら英数を希望したら?入れる成績なんだから。」
「こないだ希望出したでしょ、もう変えれないよ。」
「そんなことないんじゃない?また先生に聞いてみなさいよ。」
「・・・うん。」
唯菜はゴボウサラダを噛みしめながら、お座なりな返事を返した。今夜は父が遅いらしく、夕食は母と二人だった。エンドレスに続く母の話に一人で付き合うのは、結構気を使う。
「はるかちゃんって英数クラスにいたのに大学行かなかったんだって。専門学校なんてもったいないわよねえ。しかも東京なんて。」
「知らなかったの?」
中学卒業後も母親同士はたまに話をすることもあったようなので、悠里の姉の進路を知っていたのかと思っていた。
「東京に出たっていうのは聞いてたんだけど。どこの大学か言わなかったから、受験に失敗してすべり止めの大学に行かせたのか思ってたけど、専門学校だなんてね。そりゃ言わないはずよね。」
唯菜は返事をしなかった。母は学歴主義だったから、勉強のできるお嬢さんと評判だった娘を大学に進学させなかったことが信じられないのだろう。
「大学行かないんだったら、東京なんかやらずに地元にいさせればよかったのに。はるかちゃん、向こうで就職してマンションまで買っちゃったんだって。福永さんもすごいわよね。そんなの許すなんて。」
悠里から本当のところを聞いていた唯菜は、黙々と食事を続けていた。
「はるかちゃん、跡継がないのかしら。」
「ゆうちゃんがいるじゃない。」
「あの子ねえ、跡なんか継げるのかしら。遊んでばかりでって福永さんも嘆いてたわよ。唯菜も別の高校なんだし、あんまり付き合って影響されちゃだめよ。」
また始まった、と唯菜はうんざりしながらも、適当なところで相づちを打つ。母は成績が良くない悠里と親しくすることを快く思っていなかった。それは中学3年のクラス替えで悠里と一緒のクラスになった頃からだった。
母の話はいつの間にか同じマンションに住む知り合いの息子の大学受験へと移っていた。
興味のない話を上の空で聞きながら、唯菜は悠里が教えてくれた彼女の姉が若い身にして東京のマンションを購入できた理由を思い出していた。
悠里の部屋でそろそろ帰らなくちゃまずい、と混乱した頭の中、門限の存在を思い出していたときだった。
二人ともしばらく黙ったままだったのだが、ちらちらと唯菜の顔色を窺っていた悠里が口火を切った。
「ゆいは口堅いよね?今から言う話、絶対内緒にしといてくれる?」
真剣な表情の悠里に、幾分押されながらも、唯菜の好奇心が募る。
「え・・・言わないけど。」
「実は、これ。」
悠里はさっき自分が放置した鞄の中から、お弁当袋を取りだすと、袋を開けてお弁当箱とお箸箱をそれぞれ並べた。最近流行っているキャラクターのセットだった。
「このキャラの発案、実は姉さんなの!」
「うそっ!」
「ほんと。」
「これ?えー私もシャーペンとか持ってるよー。」
知っている人がこのヒットキャラを考え出したなんて、俄に信じられるものではなかった。
目と口を大きく開けた唯菜に、悠里は自分の鞄の中から筆箱、下敷き、ノートなどを次々と出してきた。そのどれもが同じキャラクターだった。
「ね、これ全部はるねえが送ってくれたの。」
「えー、お姉さんが?!すごい!!」
去年の夏頃から人気のキャラクターが、まさか悠里の姉の発案によるものだとは思いもよらなかった。唯菜の高校入学した年には悠里の姉は卒業していたから、もう2年以上会っていない。優しくて何でもできるお姉さんとして子供心に憧れていた面影がぼんやりと浮かぶ。
「でもね、姉さんから口止めされてるの。絶対に友達には言うなって。そういう話は妬まれるからって。」
「私に言ってよかったの?」
「唯菜なら他の学校だし、黙っててくれるでしょ?」
悠里のくしゃりとなったいつもの笑顔に、唯菜は無言で頷いた。悠里はクローゼットの中から段ボール箱を取りだし、良かったらもらってよ、とそのキャラのグッズをテーブルに並べた。
「いっぱいあって使い切れないし、学校の子にははるねえのこと黙ってるからあげれないしさ。このキャラ嫌いじゃないでしょ?」
さすがにもらうわけにはいかないだろう、と唯菜は目の前に並べられたカラフルなグッズに手を伸ばすのを躊躇ってしまったが、中学の時のお詫びだからと悠里に申し訳なさそうに言われて、持って帰らない訳にはいかなくなった。
携帯のストラップ、ペンケース、ノート数冊とハンカチ。
今思えば、あれは悠里なりに唯菜を元気づけようとしていたのかもしれない。持ち帰ったそれらを思い出しながら、唯菜は食事を終えて立ち上がった。
「大学は地元国立以外認めないから。分かってるわね。」
母の話は、他人の進学先から娘の進学先へとシフトしていた。本当に耳にタコができるほど聞いた言葉に唯菜はうんざりつつも答える。無言のままではどんな小言に発展するか知れたものではない。
「分かってるよ、ごちそうさま。」
食器をシンクに下げると、そのまま自分の部屋へ向かう。いつも見ているテレビ番組があったが、今夜はリビングに留まる気分にはなれなかった。
唯菜は部屋に入ると、すぐに鞄の中から悠里からもらったグッズ類を取り出した。のほほんとしたキャラの表情を見ているだけで、柔らかい気分になる。明日から学校に持って行くために、ペンケースの中身を入れ替えながら、やっぱり、これは悠里からの励ましなんだろう、と考えた。
だったら、あの話も・・・。自分を励ますために誇張されていたんだろうか。
悠里の心配そうな顔としみじみと呟く声。
「唯菜が泣くなんて、そんなに中村のこと好きだったんだ・・・。」
今日、悠里の前で唯菜は泣いてしまった。俊介と美咲のことを知ってから、何度か一人で泣いてしまったことはあったが、人前では泣くことは疎か、落ち込んでいる素振りも見せていないつもりだった。
しかし、一度溢れだしたものはそう簡単には止められなかった。
泣くつもりなど、全くなかった。悠里から俊介のことを聞かれるのは予測済みのことだったし、それに対して軽く別れたのだと答えることもできた。別れた理由についても、他の友達に説明したのと同じ台詞を口にしたのだが、悠里は何故かそれには納得しなかった。
「言い出したのって唯菜でしょ。」
「え、そうだけど。なんで分かるの?」
冬休み初日の教室で交わした会話については、誰にも話したことがない。だから唯菜から別れを切り出したことは誰も知らないはずだった。
「だって中村から別れようとかあり得ない。あいつ、ゆいにベタ惚れだったじゃない。」
「ベタ惚れって、そんなわけないよ。・・・そもそも成り行きで付き合いだしたようなもんだし。」
何も知らない悠里の言葉は現実と余りにもかけ離れていて、唯菜は溜息が出そうになるのを堪えた。
「成り行き?」
「そう。俊介が彼女ほしいって話してたから、じゃあ付き合う?って私が言って・・・それで付き合うことになったの。」
悠里には俊介との馴れ初めについて話していなかった。隠していたわけではないが、悠里から聞かれなければ積極的に明かそうとはしなかった。形ばかりの付き合いだというのを知られたくない、と無意識に思っていたのだろう。
「・・・だから、好きって言うわけじゃなかったの。」
「そんなことはないでしょ。こないだだってわざわざ付いてきてさ、大事にされてるってのが伝わってきたもん。」
「あれは・・・。」
俊介の意思じゃないかもしれない、と言いかけて唯菜は言葉に詰まってしまった。
「見てたら分かるよ。中村ってわかりやすいじゃん。」
「ううん、そんなことない。私のことなんて好きじゃない。」
急に強くなった唯菜の口調に悠里は驚いたように、口を噤んだ。
悠里に説明するために口にした言葉は、唯菜自身に現実を突きつけてきた。
帰り際に真正面から見てしまった俊介の笑顔。わだかまりを整理したと言わんばかりのその表情は、唯菜をもう何とも思っていないということの証明だった。
ずっと罪悪感を滲ませられた彼の素振りを見るたびに、早く普通に接してくれればいいのに、と苛立ちさえ感じていた。
でも、彼のぎこちなさは俊介が自分を意識していることの表れでもあった。決して望む形ではなかったが、それでも彼から特別扱いされる状況に、唯菜は無自覚の内に縋っていたのだ。
『もう普通にクラスメートできると思うから。』
しかしそれもなくなる。
俊介の言葉は自分が思い描いたとおりの未来を想像させる内容だったはずなのに。彼の言葉が一瞬理解できないほど、唯菜は真っ白になってしまった。余りのショックに悠里との約束も忘れてバスに乗り間違えてしまうくらいに。
手を振って帰って行く美咲の姿。彼女は知っていたんだろうか。俊介があの後話しようとしていた内容を。
彼は唯菜とクラスメートに戻ることを、わざわざ自分に伝えてきた。
その先のことを彼は口にしなかったが、もしかしたらこれからの美咲との関係を、暗にほのめかしていたのではないか。
「他に好きな人がいるの。・・・私の友達と、付き合うかもしれない。」
「え?え?ちょっと、ゆい・・・。」
唯菜は溢れ出すものを堪えることができなかった。呆気にとられている悠里から視線を落とすと、蓋を開けたまま手の付けられていないコンビニデザートのカップが歪んで見えなくなった。テーブルに置いた自分の手の甲に顎を伝った涙が落ちていく。
人前で泣くなんてかっこ悪い、と必死に泣きやもうとしたが、逆に嗚咽まで込み上げてしまう。唯菜は全く動かずにただ泣いていた。
無心に泣いていたのはたぶんそれほど長い時間ではなかった。気付くと、涙は止まりかけていた。見計らったかのように、悠里がティッシュを数枚渡してくれた。
「あり・・がとう。」
まだ息が引きつれてしまう。
「ううん。あ、顔はティッシュで拭いたらだめよ。ちょっと待ってて。」
唯菜が顔を上げるより先に、悠里はバタバタと部屋を出ていってしまった。なんで顔は駄目なんだろうと思いながらも手とテーブルを拭いただけでぐっしょりになってしまったティッシュを丸めると、新しくティッシュを出して濡れた頬も拭いた。すごい勢いで帰ってきた悠里は、手にタオルを持っていた。
「あ、もう、拭いたら駄目って言ったのに。ティッシュだと赤くなるのに。」
濡れたタオルを唯菜の頬に押しつけた。
「ついでにこれで目も冷やして。」
「ごめんね。」
唯菜はべたべたになっていた顔を拭いた。濡れたタオルがヒンヤリして火照った肌に気持ちよかった。
悠里は黙ったまま、唯菜の方を見ているようだった。たぶん、泣き出す前に言った唯菜の言葉が気になるのだろう。唯菜もずっと自分の胸の中だけにしまっていたことを、思わず口にしてしまったことに戸惑っていた。
「ねえ、ゆい?」
悠里の窺うような気配に、唯菜はできるだけ普通の声色でなに?と問い返した。
「さっきの・・・中村の話なんだけど、友達と付き合うかもしれないって、どういうこと?」
美咲と俊介のことは誰にも明かしていない。きっと、唯菜が、それぞれの出来事や自分の推察を打ち明けたならば、きっと自分の周りで波風が立つだろう。誰かに話をして、クラスメートとの関係が崩れてしまうくらいならば、どんなに辛くても、唯菜は全てのことを自分の胸にしまっておく方を選んだ。
でも悠里なら。違う学校の、しかも美咲を知らない彼女ならば、話してしまっても影響はないかもしれない。
唯菜は、目を隠していたタオルを取ってテーブルの上に置くと、遊園地で聞いてしまった美咲の告白シーンと、終業式に盗み見てしまったメールの内容、そして俊介に別れようと言ったことを悠里に話して聞かせた。
唯菜の話が終わってもしばらく、悠里は黙ってテーブルの上を見ていたが、徐に顔を上げると正面から唯菜を見つめた。
「中村とその友達ってほんとにお互いのこと好きなの?ゆいの勘違いじゃない?」
「え?」
「だって本人達には確認してないんだよね。」
「・・・・。」
「・・・私も中学のとき、多田に言われてゆいが山下君好きだって思いこんでたじゃない。」
言いにくそうに告げた悠里の言葉を、眉をしかめたまま、唯菜は聞いていた。
「でも、美咲が直接好きって言ってたのは聞いたし。」
「・・・・・じゃあ、中村は?」
「聞いてはないけど、・・・好きでもないのに付き合うのはよくない、って言ったら納得してたから。私が美咲のことを言ってるんだって気付いたと思う。」
「そうかなあ。」
悠里が訝しそうに首を捻る。
「じゃなきゃ、別れる必要はないって言ってくれたと思う。」
本当はあの日、俊介に一番言ってほしかった言葉。自分の口から出てしまうと、あっさりと潰えてしまった浅はかな望みの存在があからさまになってきて、空しいばかりだった。唯菜は悠里を見ていられず、テーブルの上に視線を落とした。
「でもさ、中村って中学校の時ゆいのこと好きだったんだよ。」
「えっ?」
唯菜は思わず顔を上げた。
「中3の時、私らがゆいの鞄とか隠してたときあったでしょ。あれ、中村が気付いたみたいでさ、鞄を隠してたのをどうにかしようと思ってたら途中で、中村が来てさ。もうすごい剣幕でこんなことはするな、って、取り返しにきたの。その時にあいつをからかうつもりでさ、あんたゆいのこと好きなんでしょって聞いたら、そうだ、って答えたんだよ。」
「・・・そ、それは、適当に言っただけじゃ・・。」
悠里の話を聞いている内に唯菜は自分の胸がぎしぎし音を立て始めるのを感じた。
「あの状況で適当ってことはないでしょ。照れ臭くてごまかすのなら分かるけど、認めたってことは本当ってことよ。結局鞄は中村が持って行ったし、チクられたらやばいかって思ってもう隠すのはやめたの。」
悠里の話が本当なら、俊介は唯菜が受けていた仕打ちを知っていて、それを庇ってくれたということだ。隠しておきたかったことを、実は知られていたというのは衝撃だった。そして何より信じ難いのは、俊介が自分のことを好きだったということ。
「その後も、たぶん私らとゆいの間を警戒してたよ。分かりやすいっつーの。いっつもゆいのこと見て気に懸けてたよ。気付かなかった?」
唯菜は首を振った。そんなことは考えたこともなかった。 案外当人は気付かないものなんだね、と悠里は笑った。
「ゆいと中村が付き合ってるって聞いて、てっきり中村が押しまくったんだと思ってたんだけど。」
「まさか。それに、俊介って1年の時に彼女できたんだよ。二人も。」
「それって中村からコクったの?」
「ううん、女の子から。」
「でしょ?そんなの、別に相手のこと好きじゃなくても、付き合ってって言われたらとりあえず付き合うわよ。」
悠里が唇の端をあげた。
「そういうもん?」
「そういうもんよ。ま、私はありだな。」
「そっか。・・・・でも、それなら私と付き合ったのだって、同じじゃない?」
唯菜は混乱しながらも、悠里の言葉を否定し続けた。
そうしていないと、また不要な期待に胸を躍らせてしまいそうだ。
「まあ確かにそういう考え方もあるかもしれないけどさ。でも、中村のあの態度。私がゆいになんかするんじゃないかって、めっちゃ警戒してんのが、中学ん時と変わってないなあって思ったもん。ああも警戒心ばりばりで来られると、こっちもむかついたけど。まあ、ゆいのこと守りたいんだなあって、ちょっと羨ましかったわよ。」
悠里が思い出し笑いをしたのを見てると、全てが美咲の指図かもしれない、と考えていたのが穿ち過ぎた見方だったんだろうかと思えてきてしまう。
本当に?本当に俊介は私のこと好きって言ったの?
思わず悠里にそう確認しようとして、唯菜は思い留まった。顔を上げて何か言いかけた唯菜を、悠里は何かあるのかと気に掛けてくれたが、何でもない、と誤魔化した。
中学時の話を蒸し返したところで、仕方がないことに、唯菜は気が付いたのだ。悠里がしてくれた話は結局過去の事と彼女の推察に過ぎない。彼女の話がどんなに唯菜にとって良い話であったとしても、唯菜が実際に見聞きしてしまった現実を覆すことはできない。
それでも、悠里の話は唯菜の心を明るくさせてしまった。例え過去の話だったとしても、彼が、自分のことを見ていてくれたのだとすれば。そして降りかかる災難から少しでも庇おうとしてくれていたのなら。
自分の部屋に戻っても、胸が高鳴るのを押さえられない自分に、唯菜は戸惑っていた。時間が経って、母の小言を聞いて、少しは浮ついた感情を落ち着かせたつもりだったが、思い出せば舞い上がってしまう自分がいる。
悠里の話が真実だとは限らない。もうあれから2年が経とうとしている。記憶なんて、不確かなものなのだし、当てにならない。
あの後、悠里は赤くなった唯菜の目を見詰めてから、ぼそりと言った。
「それにしても、唯菜が泣くなんて、そんなに中村のこと好きだったんだ・・・。意外。」
唯菜は何と答えていいか分からなかった。悠里の中では、唯菜の気持ちさえも、全く逆の推測がされていた。そんな風に思い込みや勘違いで他人の感情なんてどうとでも捉えられるのだ。
例え悠里の言うとおり、本当に中学校の頃、俊介が自分を好きでいてくれたとして、今更どうなるだろう。
結局過去の話は過去でしかなく、現状が変わるわけではないのだ。唯菜は不用意に期待を膨らませてしまう自分を必死に諫めていた。
いつ入ってくるか分からない母の存在を意識して、唯菜は問題集を広げてシャーペンを握りしめていたが、さすがに今夜は全く進みそうにもなかった。

<2011.1.27>